「ホリエモンロケット」MOMO初号機、宇宙へ届かず 堀江貴文氏がリベンジ誓う(UPDATE)

北海道のベンチャー企業が開発した全長10メートルの観測ロケット「MOMO初号機」が7月30日に打ち上げられた。

完成したロケットの前で撮影に応じるインターステラテクノロジズの稲川貴大社長=7月26日、北海道大樹町

北海道のベンチャー企業が開発した全長10メートルの観測ロケット「MOMO初号機」が7月30日午後4時すぎに打ち上げられた。成功すれば、民間単独による国内初の宇宙空間到達となる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の主導で進められてきた日本の宇宙開発に一石を投じるか注目される。

開発したのは北海道大樹町の「インターステラテクノロジズ」(稲川貴大社長)。創業者は元ライブドア社長の堀江貴文さんで最大出資者。役員も務めている。このことからMOMOは「ホリエモンロケット」という名前でも知られている。

十勝毎日新聞によると堀江貴文さんは6日の会見で「今回の打ち上げは、われわれにとってデスバレー(死の谷)で、越えれば大きなステップになる。すごいパワーを初号機にかけている」と話していた。

共同通信などによるとMOMOは全長約10メートル、直径50センチ、重さ約1トンで液体燃料の1段式。発射から約4分後に高度100キロ以上に達し、約7分後に約50キロ沖の太平洋上に着水する計画だ。人工衛星は載せておらず、先端部にある観測機器で、高度や位置などを確認するという。

【UPDATE】インターステラテクノロジズの公式Twitterは打ち上げ直後、「打上げ中にテレメトリが途絶したため、緊急停止を行いました」と発表したNHKニュースによると、ロケットからデータが得られなくなったためエンジンを緊急停止し、ロケットは、海上に落下したと見られるという。 (2017/07/30 16:45)

【UPDATE2】NHKニュースは「現時点のおおまかな解析では、ロケットの高度は30キロから40キロにとどまったと見られ、目標としていた100キロ以上の宇宙空間には到達しませんでした」と報じた。堀江貴文氏は公式Twitterで「無事ロケットは離床して飛んで行きましたが、残念ながら宇宙までは到達できませんでした。しかしながら貴重なデータが取れたのでリベンジして宇宙まで飛ばす日も近いです」と投稿。再び宇宙を目指すことを宣言した。(2017/07/30 18:20)

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