オレンジ色の華麗な鳥。正体はカレー粉まみれのカモメだった。

香辛料の強い匂いはあるが、健康だという。

イギリスで7月1日、華麗なオレンジ色の鳥が発見された。蓋を開けてみると、なんとその正体は、カレー粉にまみれたカモメだった。

バッキンガムシャー近郊の高速道路沿いで発見されたこのカラフルな鳥。
発見当初は、何の鳥か、どこが悪いのか、保護した動物病院のスタッフも見当がつかなかったという。

発見後に運ばれ検査をしたティグリーウィンクルズ野生病院によると、カモメは何らかの理由でターメリックの粉を浴び、その結果飛ぶ事が困難になってしまった。

病院でカモメは体を洗ってもらい、インド料理の「ヴィンダルー・カレー」から文字をとって「ヴィニー」と名付けられた、とCNNは報じた。

ヴィニーは香辛料の強い匂いはあるが、健康だという。

綺麗に白く戻ったヴィニーの写真には、「どうやったの?カレー触った後はどれだけ手を洗ってもしばらく色が残っちゃうのに」というコメントも。それに対し病院は「オイルに汚染されてしまった鳥と同様に洗いました。42度のお湯に皿洗い洗剤を混ぜたお風呂に入れて、シャワーで流します。そして羽を一枚ずつ整えました」と丁寧に返答している。 

病院のFacebookページによると、ヴィニーはその後、自然に放されたそうだ。

ちなみに、カレーまみれの鳥が発見されたのは、今回は初めてのことではない。CBSによると、2016年にはウェールズでインド料理の「ティッカ・マサラ」の鍋に鳥が落ち、日焼けしたゴムの鳥のようになってしまったのを獣医が一生懸命洗った、というエピソードもあるそうだ。