鉄パイプ落下、作業員「あやまって落とした」 歩行者の頭部に突き刺さり貫通

足場を解体する作業中だった。

ビルから鉄パイプが落下する事故があった現場を調べる捜査員ら=14日午前11時14分、東京都港区六本木3丁目、小玉重隆撮影

鉄パイプ、防護板の隙間から落下か 六本木の事故

14日午前9時50分ごろ、東京都港区六本木3丁目の11階建てマンションの10階部分から工事用の鉄パイプが落下し、歩道を歩いていた男性に直撃。男性は間もなく死亡した。パイプは、落下物から歩行者の安全を確保するための防護板の隙間をすり抜けたとみられ、警視庁は安全管理に不備があった疑いがあるとみて、業務上過失致死容疑で調べている。

麻布署などによると、死亡したのは新宿区東五軒町の無職飯村一彦さん(77)。鉄パイプ(長さ約1・8メートル、幅約3センチ)は重さ数百グラムで、約35メートルの高さから落ちてきて、妻と一緒に歩いていた飯村さんの頭部に突き刺さり、貫通した。妻にけがはなかったという。

現場のマンションは、外壁の改修工事のために組まれた足場を解体する作業中だった。捜査関係者によると、事故当時、10階付近では作業員数人が作業しており、このうちの1人が任意の調べに「過って落とした」と話しているという。

(朝日新聞デジタル 2016年10月14日 20時41分)

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(朝日新聞社提供)

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