女性初「数学界のノーベル賞」マリアム・ミルザハニさん死去、40歳 「イランの天才少女」と謳われた

「数学界のノーベル賞」と呼ばれる「フィールズ賞」を女性で初めて受賞したイラン出身の数学者マリアム・ミルザハニさん(スタンフォード大教授)が7月15日、がんのためアメリカの病院で死去した。40歳だった。
Instagram/firouz_michael_naderi

「数学界のノーベル賞」と呼ばれる「フィールズ賞」を女性で初めて受賞したイラン出身の数学者マリアム・ミルザハニさん(スタンフォード大教授)が7月15日、がんのためアメリカの病院で死去した。40歳だった。BBCなどが報じた。

ミルザハニさんは1977年、イランの首都テヘラン生まれ。高校時代からその数学的センスを発揮。1994年、95年に「国際数学オリンピック」で金メダルを2年連続で獲得。「イランの天才少女」と呼ばれた。

大学卒業後はアメリカに渡りハーバード大学院で博士号を取得。2008年からはスタンフォード大学で教授を務めていた。2014年には「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞を女性として初めて受賞した。

ミルザハニさんは4年前に乳がんが見つかり、闘病生活を送っていた。

BBCはイラン国営メディアの情報として、イランのロウハニ大統領が「深い悲しみ」を表明したと伝えた。

イランのラリジャニ国会議長は自身のInstagramに若き日のミルザハニさんの写真を投稿し、尊敬と哀悼の意を示した。

イラン系アメリカ人科学者のフィルー・ナデリ氏も自身のInstagramで、「今日、一つの灯が消えた。それは私の心は壊した…あまりにも早すぎる死だ」と、その死を悼んだ

また、ナデリ氏は数式とコラージュされたミルザハニさんの写真を投稿。天才数学者の半生を描いた名作映画の題名とかけて『A beautiful mind.』とコメントした。

A beautiful mind.

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