【豆知識】アメリカ大統領選の投票日は、なぜ平日なのか?

4年に一度あるアメリカ大統領選の投票日は、2020年11月3日火曜日だ。日本と違ってなぜ平日なのか?
選挙活動をするトランプ大統領=2020年10月
選挙活動をするトランプ大統領=2020年10月
SAUL LOEB via Getty Images

4年に一度あるアメリカ大統領選の投票日は、2020年は11月3日火曜日だ。時差が13〜16時間(東海岸13時間、西海岸16時間)あるため、日本時間で3日夜〜4日昼だ。結果がわかるのはたいてい東海岸時間の翌日未明(日本時間で11月4日午後)だ。接戦の場合などはすぐに結果が出ない。さらに今回は新型コロナウイルスの影響で選挙結果がわかるまでに1週間以上かかる可能性があるという。

CNBC によると米連邦選挙管理委員会(Federal Election Commission)のコミッショナー、エレン・ワイントローブ氏は「パンデミックで投票方法が変更し、郵便システムが影響を受けている状況を考慮すると、選挙結果が判明するまでに1週間またはそれ以上かかる可能性がある」と述べている。

■日本と違ってなぜ平日なの?
アメリカ大統領選挙は1845年の連邦法で、「11月の第1月曜日のあとの火曜日」と定められている。

150年以上も前に法律ができた頃、有権者の多くは農業に従事するキリスト教徒だった。教会に行く日曜日や、春から秋の農業が忙しい時期には投票に行くことはできない。

そのため収穫がピークを過ぎる11月になった。寒すぎないので人も動きやすい時期だ。

■ではなぜ火曜の平日か。
投票所も主要都市にしか置かれておらず、当時の主な交通手段は馬車なので行くまでに時間がかかる。安息日翌日の月曜日に地元の農村を出発して、1泊しても投票所へ行けるように設定されたとしている。

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