「女性は理系が苦手」じゃない。STEM分野の女性を増やすためにできることは?SHELLYさんと考えます。

様々な困難に直面する世界の女子のエンパワーメントを呼びかける「国際ガールズデー」に考えます。
STEM分野の女性を増やすために何ができる?
STEM分野の女性を増やすために何ができる?
Yuki Takada / Huffpost Japan

新型コロナで進んだデジタル化が「ジェンダーギャップ」をさらに拡大させる恐れがあるーー。

世界経済フォーラムがそんな警鐘を鳴らしました。

背景にあるのは、テクノロジー分野における「女性の少なさ」。急成長する分野に女性が少ないことで、男女の経済格差がさらに広がり、サービスや商品が男性中心に設計されることにもなりかねないのです。

こうしたSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の格差は、大学進学前の「文理選択」の時点から始まっていることが指摘されています。

あらゆるモノ・コトがデジタル化する現代。女性を含む誰もがより生きやすい社会を実現するために、STEM分野のジェンダーギャップをどう解消していけるか。

「国際ガールズデー」である10月11日にお届けするハフライブでは「女子とSTEM教育」をテーマに話し合います。

<番組概要>

配信日時:10月11日(月)夜9時~

配信URL: YouTube
https://youtu.be/va5fQHiSVJw

配信URL: Twitter(ハフポストSDGsアカウントのトップから)
https://twitter.com/i/broadcasts/1ypKdEboEEpGW
(番組は無料です。時間になったら自動的に番組がはじまります)

「女性だから理系に進む必要はないと言われた」

「女性だから理系に進む必要はないと言われた」(20代・会社員)

「女性だから、浪人はさせないと言われた」(20代・会社員)

ハフポスト日本版が進学・就職におけるジェンダーバイアスについて行ったアンケートではこうした声が寄せられました。

OECDの生徒の学習到達度調査(PISA)の調査によると、15歳の男女の理数科目の成績にはほとんど差がないにも関わらず、大学で「自然科学」や「工学」系の学部に入学する女子学生はそれぞれ27%と16%。いずれもOECD加盟国で最低です。

日本の中学校、高校で、一体何が起こっているのでしょうか。

理工系の女子学生が少ない大きな要因の一つとして、例えば「男子は理系、女子は文系が得意」などの「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」が指摘されています

教師や保護者、メディアが与えるジェンダーに関する固定観念や無意識の思い込みが、中高生の進路選択に影響を与えているのです。

加えてアンコンシャスバイアスの上に作られた教育や社会システムは、さらにジェンダーギャップを強化することに繋がります。

また、2018年に東京医科大で女子受験生の点数を減点するなどの女性差別が明らかになったことを発端として、複数の大学の医学部で女子学生や浪人回数の多い受験生を不利に扱うなどの問題が表面化したことも忘れてはなりません。

STEM分野の女性が少ないことは、既に生活へ影響している

STEM分野に女性が少ないことは、社会にどんな影響をもたらすのでしょうか。

これまで労働力不足の面や、職場におけるダイバーシティの面でも問題視されてきましたが、実は、直接関係ないように見える私たちの生活にも大きな影響を及ぼしています。

例えばシートベルト着用時の自動車衝突事故の死亡率が、男性より女性の方が17%高いというデータ。これはシートベルトなど自動車の安全装置のテストで、男性のダミー人形しか使っていなかったことが影響していると指摘されています

STEM分野の担い手の「偏り」は、人々の命にすら関わる問題なのです。この状況を打破するために、私たちは何ができるのでしょうか?ハフライブで考えます。

女子中高生にIT教育を届けるWaffleの斎藤さん、タレントのSHELLYさんと考えます

一人目のゲストは、一般社団法人Waffle(ワッフル)の共同代表の斎藤明日美さんです。Waffleは女子中高生向けのプログラミング講座のほか、積極的な政策提言も行っています。

これまでも政府は、リコチャレや女子中高生の理系進路選択支援プログラムなど女子の理系進学を促す施策をおこなってきました。しかしそれは主に、「すでに理系に興味がある女子」へ向けてのアプローチ。今ようやく、女子が理系に興味を持てるかどうか、その「入り口」に課題があると気づき始めたようです。若者円卓会議などでのWaffleの提言も後押しとなりました。

斎藤さんには、理系の学部に進学し、データサイエンティストとして就職した経験もお話しいただきながら、テクノロジー分野の男女格差を是正するためのアクションについて語っていただきます。

もう一人のゲストはタレントのSHELLYさん。自身の学生時代も振り返ってもらいつつ、2人の娘を持つ親としての視点で、視聴者のみなさんと一緒に「STEM分野の女性を増やすためにできること」を考えたいと思います。

<番組概要>

配信日時:10月11日(月)夜9時~

配信URL: YouTube
https://youtu.be/va5fQHiSVJw

配信URL: Twitter(ハフポストSDGsアカウントのトップから)
https://twitter.com/i/broadcasts/1ypKdEboEEpGW
(番組は無料です。時間になったら自動的に番組がはじまります)

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